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NYHC(ニューヨーク・ハードコア)。

ハードコアが好きな方にはとても魅力的な単語なのではないでしょうか。1980年代からニューヨークを中心に盛り上がりを見せていたハードコアのことですね。

「JUDGE」などの活躍で1980年代後半のニューヨークで盛り上がったストレート・エッジムーブメントも相まってアンダーグラウンドシーンにも関わらず世界中に大きな影響をもたらしました。

日本も例外ではなく、ヌンチャクがKCHC(柏シティー・ハードコア)を掲げて暴れまわるなどハードコアというジャンルが大きく広がり一般化しました。

今回は、そんなNYHCシーンの中でも最古であり重鎮とも言える「Murphy’s Law(マーフィーズロウ)」というバンドについて、4thアルバム「Dedicated」の話をまじえながら紹介していこうと思います。シーンの重鎮でありながら、ジャンルの壁に囚われない柔軟さで活躍し続けている彼らの音楽に触れてみてください。

 

「Dedicated」導入動画

Dedicatedの中からオープニングナンバーである「Don’t Bother Me」を紹介します。

ミッドテンポの重いビートが特徴の1つであるニューヨーク・ハードコアというジャンルのバンドでありながら、とてもスピーディーでキャッチーでパンキッシュな印象です。Murphy’s Lawの型に囚われない広い音楽性を表している曲となっています。

 

 

「Murphy’s Law」について

 

メンバー

Murphy’s Lawはメンバーチェンジが激しく、ボーカルのJimmy Gestapo(ジミー・ゲシュタポ)以外はかなり流動的です。その為個人的にはジミー=Murphy’s Lawのイメージが強かったりします。

現メンバー

※今回は2017年10月現在 Murphy’s LawのFacebookページに記載されているメンバーを紹介します。

  • Jimmy Gestapo (Vo.)
  • Raven (Sax,)
  • Rod Ney (Gt.)
  • Vincent Alva (Dr.)
  • Christian Hoffmeister (Ba.)
過去のメンバー

Murphy’s Lawには「Agnostic Front」の「Todd Youth」、「The Bouncing Souls」の「Michael McDermott」など総勢50人以上のパンク、ハードコアの重鎮達が参加してきました。結成35年で50人と考えると結構な人数が関わっていますね。

 

「Murphy’s Law」概要

Murphy’s Lawは、ニューヨーク・ハードコアシーンにおいて最古(重鎮)と言えるバンドです。ジミーが1982年に結成しました。メンバーチェンジこそ多いものの、一度も活動停止や解散をしていません。

80年代初頭のニューヨーク・ハードコアの草創期から活躍し、圧倒的なステージ・パフォーマンスと攻撃的なパワーコードを多用したキャッチーなハードコア・サウンドで人気を獲得してきました。

ニューヨーク・ハードコアは「ミッドテンポの重いビート」「メタリックなリフ」「熱烈なシャウト」そして「攻撃的なマッチョ感(個人的に)」なイメージがありますが、スカやレゲエを取り入れるなど型にはまらない姿勢でファンを集め続けています。

ニューヨーク・ハードコアシーンの重鎮でありながら様々な音楽を昇華し、今なおシーンを盛り上げ続けている点において彼らはニューヨーク・ハードコア最重要バンドと言えるかもしれません。

 

ジミー・ゲシュタポについて

「NYで一番キケンなモッシュをする男」や「ニューヨーク・ハードコアシーンの中で1番喧嘩が強い男」など様々な異名をもつジミー。

でもそんな噂とは裏腹に、ライブではビール缶を歯で噛み千切って笑ったり、観客とビールを回し飲みしたり、凄いフレンドリーなMCをしたりと、親しみやすい印象があります。

「Agnostic Front」のギター「Vinnie Stigm」と「New York Hardcore Tattoos」を共同経営しており、音楽だけに留まらずアンダーグラウンドカルチャーにも大きな影響を与える存在です。「Hi-Standard」を好きなバンドにあげるなど親日家でもあります。

ちょっとトリビア的な情報なのですが、グランドセフトオート4というゲームで車に乗った時に聞けるラジオ番組「LIBERTY CITY HARDCORE」のチャンネルパーソナリティーも務めていますのでゲームを持っている方は是非チェックしてみてください。

 

せっかくなのでニューヨーク・ハードコアというシーンについても簡単に記載しておきます。

ニューヨーク・ハードコアとは

ニューヨーク・ハードコアは1980年代からニューヨークを中心に盛り上がりを見せていたハードコアのことであり「クロスオーバー」が盛んに行われていた当時のシーンで盛り上がったパンクの1形態です。大きく捉えると、ハードコア・パンクとヘヴィー・メタルが融合された音楽を指します。

1980年頃にワシントンD.C.で暴動寸前の熱狂的なライブを繰り返していた「BAD BRAINS」がニューヨークへ移住した結果、「BAD BRAINS」を中心にニューヨークにもハードコア・パンクシーンが形成されていきました。

あの有名なライブハウス「CBGB」もシーンに大きく関わっています。CBGBは数多くのハードコアバンドが出演する「ハードコア・マティネー」というイベントを開催していました。このイベントで「Gorilla Biscuits」「Agnostic Front」「Sick Of It All」などのニューヨーク出身バンド達がシーンを盛り上げた結果、ニューヨーク・ハードコアは新しいジャンルとして世界中に認知されました。

 

「Dedicated」について

ニューヨーク・ハードコアパンクシーン全盛期の1996年にリリースされた4thアルバムです。ツアー中に殺害された元ベーシストChuck Valleに捧げられています。日本盤もリリースされ、本アルバムを引っ提げて初来日を果たしました。

ニューヨーク・ハードコアのスタイルを軸にしながらも、ストレートにキャッチーなハードコアパンクサウンドを全面に出しているのが特徴です。Murphy’s Lawのアルバムの中での異彩を放っている1枚かもしれません。良くも悪くも聴きやすさがあり、ハードコアを聴きなれていない人でも取っつきやすいのではないかなと思います。

今回は2曲程紹介しておきます。

 

8曲目「What Will The Neighbors Think?」

 

11曲目「Stay Gold」

 

▼収録曲一覧

1. Don’t Bother Me
2. Sarasota
3. Dysfunctional Family
4. Shut Up
5. The Plan
6. Bitter
7. Greenbud
8. What Will The Neighbors Think?
9. Bag Of Snacks
10. Still Smokin’
11. Stay Gold

 

「Murphy’s Law」オフィシャルサイト

Murphy’s Law Facebookページはこちら

 

まとめ

今回は世界中を熱狂させたニューヨーク・ハードコアシーンにおいて最古で最重要なバンド「Murphy’s Law」を紹介してきました。

数多くのハードコアバンドが出演したCBGBも閉店し、良くも悪くもパンク・ハードコア要素が薄くなったニューヨークのシーンの中で現在進行形でハードコアを鳴らし続けるバンドのカッコよさを感じて貰えたら嬉しいです。

 

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