西海岸パンク。

1970年代末に生まれたこの言葉は、ゼブラヘッド、グリーンデイ、NOFXなど、アメリカ大陸における西海岸側(カリフォルニアなど)出身のバンドが鳴らすパンクサウンドの総称として使われてきました。

ジャンル的にポップパンクやメロディックハードコア(メロコア)と呼ばれるものが多く、スケボーなどのエクストリームスポーツなどでよく使用されています。

ノリのいいメロディといい意味での「バカっぽいさ」を持ち合わせ、東海岸(ニューヨーク)で誕生したニューヨークハードコアなどにくらべると、良くも悪くもおちゃらけたイメージがあります。

ハイスタンダードの活動再開と共にじわじわ勢いを取り戻しているメロコアシーン。彼らの1stフルアルバムも、西海岸パンクレーベル「FAT WRECK CHORDS」からリリースされています

今回は、そんな西海岸パンクシーンの誕生と共に活動を開始し、あのグリーンデイも影響を受けたと公言しているバンドについて話をしていこうと思います。

バンドの名前は「DESCENDENTS (ディセンデンツ)」。アメリカンハードコアの第一世代にして、ポップパンク、メロコア、スケートパンクのパイオニアであり、90年代以降のシーンに絶大な影響を与えたバンドです。彼らの5thアルバム「Everything Sucks」と、腹違いの兄弟ともいえる「ALL」というバンドを紹介します。

え? メロコアが好き? じゃあ、まずはDESCENDENTSでしょ!!

 

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「Everything Sucks」導入動画

Everything Sucksの中から「Coffee Mug」を紹介します。

ボーカルのマイロがハイスピードでまくし立てる30秒ちょっとのショートチューンです。

結成当初の彼らは、薬やアルコールの代わりにコーヒーカップ山盛りにコーヒーの粉を入れた激濃いコーヒーでハイな状態になってライブをしていたという噂も…。馬鹿馬鹿しいというか可愛いというか。さすがです。

 

「DESCENDENTS」について

メンバー

1986年に現メンバーに固まってから30年以上このメンバーで活動しています。バンドリーダーである、ドラムのビルは、あのBLACK FLAGのメンバーです。

  • ビル・スティーヴンソン (Dr.)
  • マイロ・オーカーマン (Vo.)
  • カール・アルバレス (Ba.)
  • ステファン・エガートン (Gt.)

 

「DESCENDENTS」概要

DESCENDENTSはドラムのビル・スティーブンソン(ex. BLACK FLAG)が1978年にカリフォルニアで結成。1980年に、ボーカルのマイロ・オーカマンが加入したことで本格的に始動しました。

70年代末の西海岸パンク誕生と共に活動を開始し、西海岸パンクの知名度を世界レベルに押し上げた立役者です。自己批判的なユーモア溢れる詞と、他に真似ができない繊細なメロディとハードコア要素を武器に地位を確立しました。90年代以降もDESCENDENTSに影響を受けたバンド達がシーンを盛り上げ続けていることから、まさに西海岸パンクの父とも言えるでしょう。

しかし、西海岸パンクシーン出身のグリーンデイやフーファイターズに比べて爆発的なセールスや世界的知名度があったわけでもなく、当時のパンクシーンの中においても、歌詞や音がポップすぎた為に保守的なパンクス達からは冷たい目で見られる事も多かったバンドであることも事実です。

結成時メンバーの大半が高校生だったこともあり、思春期のリアルである「拒絶」、「女の子」、「食べ物」、趣味の「釣り」などの身近なことをバンドの活力として歌詞にしていたことが保守層から反感をかった原因かもしれません。

こんなのパンクでもハードコアでもないみたいなね…。

でも、後にMxPx、LAGWAGONなど世界中で活躍する顔ぶれがDESCENDENTSをルーツに上げていることをみると、そんな考え方は糞くらえだったことが分かりますね。

DESCENDENTSは活動休止・再開の多いバンドでもあります。その結果、西海岸パンクシーンにおける最重要バンドの1つ「ALL」が誕生することになるのです。

 

「ALL」について

上の写真はALLのメンバーです。

あれ?DESCENDENTSと同じじゃない?って思う人もいるかもしれませんが、ALLはDESCENDENTSのマイロが大学で博士号と取ると脱退した1987年に新しいボーカルを迎えて結成されたバンドです。

大雑把に言うと楽器隊の3人は固定で、マイロがボーカルとして参加している時はDESCENDENTSとして、マイロ以外がボーカルとして参加している時はALLとして活動しています。

ただ、このALL。楽器隊のサイドバンドなんてもんじゃないんです。Epitaph(Bad Religionのレーベル)やFat Wreck Chords(NOFXのレーベル)などから数々のアルバムをリリースし、世界中にファンがいる西海岸パンクのモンスターバンドです。ALLの方がメロディックで哀愁のある曲が多いです。

2017年現在、DESCENDENTSもALLも現役で世界中のパンクシーンに影響を与え続けています。

ALL – World’s on Heroin

ALL – She Broke My DIck

 

「Everything Sucks」について

1987年にマイロが脱退して休止していたDESCENDENTSですが、マイロが無事に生化学の博士号を取得したことで1995年に活動を再開。その翌年にリリースされた5thアルバムです。

約8年間活動を休止していた間に、兄弟バンドのALLは7枚もアルバムをリリースして世界中でスマッシュヒットを記録。ALLの方が若干知名度が上がっていました。そのせいでALLのボーカルが変わってCDをリリースしたというイメージがあったのも事実ですが、そんな事を簡単に吹き飛ばすくらい素晴らしいアルバムになっています。

8年間という休止期間のうっぷんを爆発させたような勢いと、これぞDESCENDENTSというようなメロディは必聴です。

1曲目「Everything Sux」

2曲目「I’m The One」

▼収録曲一覧

1. Everything Sux
2. I’m The One
3. Coffee Mug
4. Rotting Out
5. Sick-O-Me
6. Caught
7. When I Get Old
8. Doghouse
9. She Loves Me
10. Hateful Notebook
11. We
12. Eunuch Boy
13. This Place
14. I Won’t Let Me
15. Thank You

 

物販(バンドTシャツ)

DESCENDENTSのキャラクターである「MILO(マイロ)」がデザインされたTシャツ達をamazonで購入することが可能です。

昨年12年ぶりにリリースされたニューアルバムのジャケットTシャツ(3枚目)も販売されています。

 

「DESCENDENTS」オフィシャルサイト

DESCENDENTS公式ページはこちら

 

まとめ

今回は西海岸パンクの伝説的バンドであるDESCENDENTSとALLを紹介してきました。

両バンドに影響を受けたグリーンデイ、フーファイターズ、MxPx、ゼブラヘッドなどのバンドが世界中でビックセールスを記録し、西海岸パンクというシーンの知名度を押し上げていきました。

まさに西海岸パンクを育てた父と言えるバンドです。メロコア好きなら必聴ですよ。

 

 

リリース情報

2016年8月に約12年ぶりのニューアルバム「Hypercaffium Spazzinate」をリリースしています。超カッコイイのでチェックしてみてください。

DESCENDENTS – Victim Of Me

 

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