バンドを続けるということ。
バンドをずっと続けていくということは難しいことなのかもしれない。
悲しいかな、大好きなバンドが急に活動停止を発表することは少なくない。
当事者でない以上、無責任に理解ができるなど口が裂けても言えないが、人間関係、方向性、生み出すことへの苦しみ、継続する力を維持することの難しさなどきっと多くの苦労があるのではないかと思う。
そんな中、メンバーがいなくなり一人になりながらも歌を捨てなかった。歌うことをやめなかった人がいる。
その人の名前は「林萌々子」さん。去年12月に「夜になったら」という初の全国流通盤をリリースしたばかりの「Hump Back」というバンドのGt.Voだ。
今回はそんな彼女とHump Backというバンドのお話です。
この記事の目次
「夜になったら」導入動画
Hump Back初の全国流通盤「夜になったら」のオープニングナンバーを飾る「月まで」。いい意味で肩の力の抜けた歌声と、ストレートな内容なのにフックの効いた歌詞の世界観がやみつきとなる。
Hump Backについて
メンバー
(左から)
- ぴかさん(Ba. cho)
- 林萌々子さん(Gt. Vo)
- 美咲さん (Dr cho)
メンバーチェンジを経て現在は、上記3人で活動している。
Hump Back概要
Hump Backは2009年に高校の軽音楽部で結成され、大阪を拠点に活動をしている3人組ガールズバンドだ。チャットモンチーのコピーバンドから始まり、これまでに3作のデモ音源を発表し話題を集めている。2016年12月にWELL BUCKET RECORDSから、初の全国流通盤「夜になったら」をリリースしたばかりである。(全国デビュー作とは思えない程素晴らしい1枚です。)
しかし、その道のりは簡単ではなく。2012年に閃光ライオット2012にて3次審査大阪大会まで進出するなど活躍の場を広げていた彼女達ですが、2013年にはメンバーの脱退により一時活動を停止。2014年に入り、新メンバーを迎え活動を再開するも2015年1月に再びメンバーの脱退によりHump Backとしては活動が出来なくなってしまいます。
しかし、それでも林萌々子さんは歌い続けました。一人になり、弾き語りというスタンスで奏でられる音楽は、前へ前へと力強く胸に響き、その姿には不思議と何か訴えかけてくるものがありました。
▼林萌々子さん – うたいたいこと
そして、2015年5月に現在のメンバーが揃い、Hump Backとして活動を再開。今に至ります。一人になっても諦めずに歌い続けてきたからこそ全国に届き始めたその歌声。説得力が違います。
2017年11月22日に林萌々子さんの弾き語りミニアルバムがリリースされました。こちらも是非チェックしてみてください。
夜になったらについて
Hump Back初となる、全国流通盤。イメージで話をしてしまうと最新版のデジカメではなく、トイカメラという感じの1枚。全編を通して、温度や生々しさを感じる。聴いていて浮かんできたのは「ソラニン」という映画。
「月まで」からスタートするこのアルバム。個人的にはこれぞギターロックというようなイントロから始まる「短編小説」、その情景までもが浮かんでくる「チープマンデー」がとても好き。
そしてやっかいなのは「ぎんのうた」。小さい頃は猫と、現在進行形で犬2匹と暮らすぼくはこの曲を聴くと胸が張り裂けそうになる。本当にあった大切な家族とのお別れについて歌ってると思われるこの曲は、林さんの歌声とHump Backのトイカメラのような音楽で物凄いリアリティを突き付けてくる。
そして、自分に置き換えてしまい胸が苦しくなる。この生々しさがHump Backの強みでありオリジナリティなんだと強く意識させれる曲だ。大切な家族がいる方は覚悟を決めて聴いてほしい。いい歌だから。
▼収録曲一覧
1. | 月まで |
2. | 短編小説 |
3. | チープマンデー |
4. | 嫌になる |
5. | ヒーロー |
6. | ぎんのうた |
7. | 夢の途中 |
8. | いつか |
▼4曲目 – 嫌になる
物販(バンドTシャツ)について
ライブハウス会場限定で発売されているバンドTシャツ。シンプルでかっこいい。
via: Hump Back公式ページ
Hump Backオフィシャルサイト
公式HPはこちら! ライブ情報をチェック。
公式Twitterはこちら! 最新情報をチェック。
Hump Back リリース情報
Hump Backが2017年11月22日に2nd ミニアルバム「hanamuke」をリリースします。詳細は下の記事へ!
まとめ。
度重なるメンバーチェンジや活動休止に追い込まれながらも歌うことを諦めなかったからこそ全国に届き始めたHump Backの歌声。その中に存在するリアリティはその経験を経てきた彼女たちにしかきっと出せないものなのだと思う。もっともっと沢山に人に知って好きになって貰えるといいなと願う。
おまけ
入手困難となってしまった過去の音源から「サーカス」という曲のPVを紹介。
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