メタルは好きですか? 僕の周りにはメタル好きがあまり居ません。
メタルの話をすると「ギターがテロテロしてるやつでしょ」とか「ロン毛でしょ」とか「デトロイトメタルシティ?」とか若干鼻で笑われることも。なぜか少し敬遠されがちなメタルという音楽。
CDのジャケットが少しおどろおどろしいからですか?そんなのパンクだって同じじゃないですか?
最近の邦ロックみたくイケメンなイメージがないからですか?
偏見ダメ!絶対!
みんな大好き、Hi-Standaredの横山健さんだって、10-FEETのタクマさんだってメタルっ子です。
とは言ったものの、いきなりメタルメタルした話をしても聴いてもらえないかもしれないので今回はロックバンド「winnie」を紹介したいと思います。
世界レベルの繊細で美しいメロディを奏でるロックバンドでありながらあちこちに隠れているメタル要素がたまらないこのバンド。今回の記事を読み終わった後、winnieがカッコイイと感じたあなた。完全にメタルに毒されてます(愛されてしまいました)からすぐにCDショップのメタルコーナーへ行ってくださいね。
紹介するCDは、結成15周年を記念してリリースされたベストアルバム「Greatful 15years Dead」です。
この記事の目次
「Greatful 15years Dead」導入動画
Greatful 15years Dead の導入動画は「this storyends」。
緊張感のあるイントロ、男女のツインボーカルも相まって柔らかく広がるメロディー、一気に盛り上がるサビ。ロック好きな人にはたまらないのではないでしょうか。
ん?メタル要素はどこにあるのって?
冒頭でさんざん色々言っておきながらあれですが、メタルだから好き・嫌いという先入観を外したい思いと、純粋にwinnieの格好良さを感じて欲しいという思いから、記事中で曲のここがメタルあそこがメタルというような無粋な事はしないようにしました。
ただ、格好いいと感じたらあなたはメタルが好きなのかもしれません。
「winnie」について
メンバー
winnieはメンバーチェンジの後、2011年からは現在のメンバーで活動されています。okujiさんは「planet fisherman」のメンバーです。
メタルがお好きな方はメンバー写真のポルカドットV×3でテンションがぶち上がるのではないでしょうか。ランディ・ローズ!!
- abeさん (Ba.)
- ioriさん (Vo. Gt.)
- jinさん (Dr.)
- okujiさん (Gt. Vo.)
「winnie」概要
winnieはソロ活動をしていたiroiさんとplanet fishermanで活動していたokujiさんを中心に2002年に結成された4ピース・エモーショナルロックバンドです。
グランジ、パワーポップ、メタル、パンクなどの様々な音楽的要素を昇華した繊細かつキャッチーなメロディと、男女ツインボーカルによる美しいハーモニーが特徴です。初めて聴いた時、日本にこんなに儚く切なく綺麗なバンドがいるのかと衝撃を受けました。エモい。とにかくエモい。
メタル化していく「winnie」
パワーポップ要素の大きかったwinnieのサウンドは、2ndアルバム「The Darkest Eternal Lights」から徐々にメタル化していきました。
何を隠そうwinnieの楽曲を全て手掛けているokujiさんはメタラーギタリスト。初期のインディーロック的なゆるさに面白みを感じなくなりwinnieの音楽にメタルを混ぜ始めたとインタビューで話されていました。
初めてメタル要素を加えて誕生した「suck my brain」という楽曲は現在のwinnieサウンドにおいて転機となりましたが、メタルに免疫のなかったioriさん以外のメンバーは受け入れられず脱退してしまったようです。
結局、その後もどんどんメタル要素は増えていくことになるのですが、曲全体がメタルメタルしていないのがwinnieのカッコイイところなのです。本当に絶妙なバランスでメタルを配合しています。
しいて言うなら
「ゴリゴリのメタルフレーズを使用しているのにポップでキャッチー」
「ゴリゴリのメタルフレーズを取り入れているからこそ、エモいのにビートが早くて繊細」という様にバックボーンにある音楽要素の何か1つに寄りかかることなくうまく調和している感じです。
否定的な歌詞も含めて緻密に計算されつくしているようなその音楽性は、単純な言葉では片付けられません。ただ、メンバー全員のメタル愛がどんどん高まっているようなのでもっともっとメタル化していくんだろうなとは思っています。
「Greatful 15years Dead」について
Greatful 15years Deadは結成15周年を記念してリリースされたwinnieのベスト盤となり、「ruby tube tail」、「sweep」、「suddenly」、「first class speed of light」の4曲は新録されています。
高クオリティな楽曲達は全曲キラーチューンなので、これからwinnieを聴く方にとっても入口としてオススメの1枚です。winnieの音楽性の広さを十分に感じてもらえるのではないかと思います。アルバムの後半はメタルサウンドが盛りだくさんですのでそこにも注目してください。
3曲目「suck my brain 」
メンバーがwinnieにとって革命的だったと語る曲。まだメタル要素は多くないですが、ここから彼らのメタル化が始まりました。
10曲目「who’s dreaming deep」
美しいのに不思議とセンチメンタルな気分になるwinnieらしい楽曲。メロディとツインボーカルの心地よいハーモニーがたまりません。
14曲目「crash and burn」
曲名から思いっきりメタルな本曲。疾走感のあるギターがたまりません。ここら辺が好きだって感じた方はもうメタルの虜ですね。
▼収録曲一覧
1. | let it die |
2. | ruby tube tail |
3. | suck my brain |
4. | this storyends |
5. | sweep |
6. | boys & girls |
7. | starlike stereo |
8. | suddenly |
9. | lightning strikes |
10. | who’s dreaming deep |
11. | first class speed of light |
12. | loveless |
13. | forget me not |
14. | crash and burn |
15. | winner |
16. | ラブストーリーは突然に(隠しトラック) |
「winnie」公式サイト
winnieの公式サイトはこちら
winnieのTwitterはこちら
まとめ
さてさて、どうだったでしょうか。具体的にメタル要素の話はしていないですが、聴いてカッコイイと思ったならその感覚は確かなものだと思います。
この記事を見てCDショップのメタルコーナーへ足を運ぶ人が1人でもいたら幸せです。
きっと「あー!このギターフレーズ!」ってテンション上がってしまいますよ。winnie大好き。
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